泣ける小説

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◎君の名は。

山深い町の女子高生・三葉が夢で見た、東京の男子高校生・瀧。
2人の隔たりとつながりから生まれる『距離』のドラマを描く新海誠的ボーイミーツガールのストーリーで、
2016年8月26日公開映画の、新海監督みずから執筆した原作小説です。

◎君にさよならを言わない
普通の高校生だった『ぼく』、須玉明が得た力は、この世に留まる霊の姿が視えるというものだったのです。
初恋の幼なじみ、画家を目指していた元クラスメイト、通り魔殺人の犠牲者、大会前に病死してしまった陸上部の少女。
未練を残した少女たちと出会った明は、視ることと話すこと以外、特別な力を持たなかったが、
彼女たちの事情を知り、その魂を救おうと奔走するとう物語です。


◎ちょっと今から仕事やめてくる
ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを『ヤマモト』と名乗る男に助けられ、
同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、
本物の同級生は海外滞在中ということが分かります。
なぜ赤の他人をここまで気にかけてくれるのか。
気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で鬱になり自殺した男のニュースだったのです。
働く人なら共感するはずの、スカっとできて最後は泣ける感動の作品です。

 

◎君の膵臓をたべたい
偶然、少年が病院で拾った1冊の文庫本。タイトルは『共病文庫』。
それはクラスメイトである山内桜良が綴っていた、秘密の日記帳だったのです。
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて、
病を患う彼女にさえ、平等につきつけられる残酷な現実。
『名前のない僕』と『日常のない彼女』が紡ぐ、終わりから始まる物語です。
全ての予想を裏切る結末まで、一気読み必至です。


◎僕は何度でも、きみに初めての恋をする。
両親の不仲に悩む高1女子のセイは、ある日、カメラを構えた少年ハナに写真を撮られ、
優しく不思議な雰囲気のハナに惹かれ、以来セイは毎日のように会いに行くが、実は彼の記憶が1日しかもたないことを知るのです。
それぞれが抱える痛みや苦しみを分かち合っていく2人ですが、逃れられない過酷な現実が待ち受けていて、
優しさに満ち溢れたストーリーに涙が止まらない作品です。

◎夏の庭
町外れに暮らすひとりの老人を少年達は『観察』し始めました。
生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。
夏休みを迎え、少年達の好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだったのです。
いつしか少年達の『観察』は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのですが、
喪われゆくものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語です。

◎出口のない海
人間魚雷『回天』。
発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていました。
ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。
命の重みとは、青春の哀しみとは。ベストセラー作家が描く戦争青春小説です。


◎東京タワー
四歳のときにオトンと別居、筑豊の小さな炭鉱町で、ボクとオカンは一緒に暮らした。
やがてボクは上京し、東京でボロボロの日々。還暦を過ぎたオカンは、1人ガンと闘っていた。
『東京でまた一緒に住もうか?』。
ボクが一番恐れていたことが、ぐるぐる近づいて来る?。
大切な人との記憶、喪失の悲しみを綴った傑作です。
200万人が『家族』を思って涙した、2006年本屋大賞受賞作が待望の文庫化。

いかがでしたか?
すでに映画化されている作品もありますが、小説ならではの表現を楽しみながら読んでみて下さいね。